アニメ業界からのヘッドハント依頼が続いている。現在探しているのは、国内のアニメ制作会社の社長。条件は、アニメの制作過程やクリエイターの表現へのこだわりを理解しつつも、採算が取れるようにマネジメントできる人物だ。
この、職人のこだわり（クオリティ）への理解と経営者目線という2つの柱を持つ人材のニーズは、アニメ業界に限った話ではないと考えている。
こだわって作られた自社商品やサービスを持つ企業は多いが、クオリティを求めすぎると収益が上がらず経営が厳しくなる。企業として成功し続けるためには、制作現場で働く社員の考えや制作過程を理解しつつも、経営という目線で全体をコントロールできる人材が不可欠なのだ。
実際に「いいものを作ったのに全然売れない」と悩んでいる企業は少なくないだろう。ビジネスを成功させるには、単価を上げる工夫やブランディングは必須。優れた経営センスを持つ人材が欠かせないのだ。
クリエイティブと経営、両方の感覚を持った人材が今後、多くの業界および企業で求められるだろう。
