人材を探すとき、求人票に記入するかのごとく詳しく条件を定める例もあればフワッとしたイメージだけよい例もある。
ヘッドハントが力を発揮するのは、この“ぼんやりしたイメージだけ”のケースだ。
大手メディアを運営し物販とECで成功しているW社からは、毎回「いい人がほしい」という依頼をいただく。今回の依頼は「テクノロジーに強い、いい人」だった。
同社はITに関して保守的で、レガシーなシステムを使い続けている。それを見直すにあたり、新たな人材を求めたのだ。
弊社のヘッドハンターは、W社の社長を深く知ろうとした。すると、大手企業Z社の元社長とW社社長が親友同士で、W社のシステムはかつてZ社元社長が手掛けていたことを知った。
そこで、Z社のエンジニアをリサーチ。見つけたのが、Z社から転職しているものの、世界的に高く評価された実績を持つエンジニアだった。
エンジニア氏に「W社がシステム面で悩んでいる。相談に乗ってもらえないか」と打診したところ快諾。システム談義は盛り上がり、そのまま転職が決まった。
関わる人物の「想い」まで深く掘り下げたからこそ成功したヘッドハンティングの事例だ。