海外のおしゃれなアイテムを輸入販売するQ社の雑貨店は、全国にチェーン展開し一世を風靡した人気店だ。しかし近年は自社で製品を作るのが小売りの成功パターンとなっており、バイヤーに特化したQ社は自社製品がなく低迷していた。
そんなQ社を立て直す人材が欲しいと依頼を受け、製造小売りで成功している会社にターゲットを絞ってリサーチ。何人かと面談をするうち、面談者の1人が「そういう事情なら、アパレル業界の人もいいのでは。例えば……」と参考にするべき成功企業であるP社を教えてくれた。
女性向けルームウェアを展開するP社は、減退するアパレル業界で近年業績を伸ばした独り勝ちの企業。そのP社を成功へ導いた方に連絡を取ってみたところ「Q社は好きな会社。自分が入れば全盛期のように立て直せるかもしれない」と興味を示した。
弊社ヘッドハンターもQ社立て直しの依頼を下さった親会社となるクライアントも想像していなかったアパレル業界出身の方が採用されたわけだが、ヘッドハント中にアイデアを下さった面談者のおかげだ。さらに紐解けば、“気軽に思いついたことを話せる面談の雰囲気”を作ったヘッドハンターの力量があったからこその結果だと言えよう。